せんきょいこパッドは、子育てをしている母親たちで考えました。

メンバーは近所のママ友ではなく、2011年に出会い、

つながった人たちです。

　「なんで、選挙？」

きっかけは子育てしている地域が5年前の

原発事故で降った放射性物質のせいで

ホットスポットになったこと。

子どもがずっと健康で暮らせるように、

子どもの健康を守りたい。

自分にできることを探しているうちに、

一人また一人とつながっていきました。

子どもたちの遊び場は？通学路は？給食は？

　　…どうなっているんだろう？

自分たちで調べ、汚れているところは市役所にお知らせしました。

子どもたちの健康には影響がないのだろうか？

検査をしてくれる医師を探し、広島県まで行ったこともありました。

「子どもの健康を見守りたい」「健康調査をしてほしい」

　…母親たちの思いを伝えたい、実現したい。

一人で考えていてもはじまらない。

気づいたら、同じ思いの母親たちがつながっていました。

そして、思い人から人へ伝わっていきました。

母親たちは思いを実現するために地元の市議会へ。

そして、署名という形で国に対しても声をあげることになったのでした。

あらためて思いました。

子どもたちの健康にかぎらず、学校のことも、地域のことも、働く環境も、すべて私たち自身の問題なのだ、と。

私たち大人が、他人事ではなく、自分たちのこととして関心をもって、みんなで考えていけば、よくなっていくはず。

そうはいっても、私たち国民がみんなで話し合うことはできません。

私たちの声を国に届けてくれる、私たちの代わりに話し合ってくれる人を選ぶのが「選挙」です。